長打率(SLG)は、野球選手の打撃力を示す重要な指標の一つです。計算は非常にシンプルで、 全塁打の総数を打数で割ることで求められます。これにより、選手が単打だけでなく、 二塁打、三塁打、本塁打をどのくらい打てるかが分かります。
打率は単純に安打数を打数で割ったものですが、長打率は選手の得点能力をより詳細に示します。 長打率は塁打数を考慮に入れるため、打者のパワーを反映します。
OPSは出塁率(OBP)と長打率(SLG)を合算したもので、 選手の総合的な攻撃力を示す指標です。OPSが高いほど、選手はチームにとって貴重な存在といえます。
単打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打数 | 長打率 |
---|---|---|---|---|---|
50 | 20 | 5 | 10 | 200 | 0.425 |
上の表のように、長打率は単打×1、二塁打×2、三塁打×3、本塁打×4を合計した塁打数を打数で割ることで計算されます。 例えば、50単打、20二塁打、5三塁打、10本塁打、200打数の場合、(50×1)+(20×2)+(5×3)+(10×4)=170塁打、 長打率は170÷200で0.425となります。
注意すべき点は、長打率は打席数ではなく打数を用いることです。四球や死球、犠打などは打数に含まれません。 また、長打率は0から1の間の値を取り、1に近いほど長打能力が高いことを意味します。
長打率は、打者の一発逆転の能力や、試合を動かす大きな打撃をする能力を数値化したものです。 これにより、単にヒットを打つだけではなく、そのヒットがどれだけ試合に影響を与えるかを評価できます。